不始末な体育祭

 


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作者:可奈丸

前半は魔光軌殿のなんでそちらを先にみといてくだせぇ

 

 

いつのまにか突然始まった体育祭も中盤に差し掛かった(であろう)所

アナウンス「・・・・・玉いれに参加する生徒は速やかに所定の場所へおこしください」
「まさかこの歳で玉いれをやらされるとは・・・・というか本当に学園か?」
アナウンスに愚痴りつつ、幻月はその所定の場所に向かっていく

「おっ、幻月も参加してたのか、玉入れに」
「なんだ、その強調は・・・」
皮肉そうに話しかけてくるイグルス、こいつそんなキャラだったか?とか思ってる幻月だった
「まぁ、僕は飛べるからその辺は有利だからね、ルールにも無いし」
「おまえそれ・・・・ずるくないか?」

アナウンス「なお、特別ルール『飛行、浮遊等の行為は反則とする』が適応されますので選手の皆さん、ご注意を」

「・・・・・・えっ?」
「不憫だな、おまえ・・・」
幻月はイグルスに少しばかり同情した

そんなこんなで玉入れの準備が出来ている、だが、問題は参加選手の数だ
実は幻月、イグルス、ギッス・ギース、爆穿のたった4人しか参加していないのだ
それでもやるには変わりないのだが(かなり掻い摘んだ説明&回答)

「では玉入れ・・・・スタートッ!」
アナウンスの掛け声と共に始まった玉入れ、妙に周りの声援が多かったりする
幻月はとりあえず普通に籠に投げている、イグルスはさっきのがよっぽど効いたのか少し打ちひしがれている
ギッスと爆穿は・・・・・・玉が片方に当たったのか、何時の間にか投げつけ合いになっていた
係員が止めようとすると二人は難なく係員を投げ飛ばす、もはや手のつけようが無かった

アナウンス「・・・・・終ー了、玉を投げるのは終わりでーす」
幻月が勝ったのは言うまでもなかったりする

「(勝ったのはいいが・・・・何か虚しい・・・・)」

 

話は一気に飛んで100m走になる
こちらは6人参加していた(言っておくが参加者当日決定ではない)
ロックス、ヴァサー、アシュ、レイスル、スライレル、リュオー・・・約一名を除いては全員接戦になりかねなかった
特にロックスは短距離走のエース、強敵である
「・・・・よしっ、行くか!」
リュオーは意気込んで準備に着いた

主審「よーい・・・・」
パァンッ!
アナウンス「合図と共に各者一斉にスタートしましたっ!」

「(くっ、やっぱ最初はロックスが一番か・・・・)」
心の中でリュオーはそう呟いた、後ろを振り向くとアシュがかなり後続、というより最下位にいた
位置的にリュオーは4位あたりで走っていた、目線を前に戻すとスライレルとヴァサーがどつき合いし始めながら走っていた
「お前には絶対負けねぇぞ!」
「ふっ、あなたも懲りない人ですねぇ」
もはや二人だけの勝負に没頭しており、周りは見えていない感じだった
リュオーは直感でチャンスだと思い、一気に全速力で走り抜けた
喧嘩をしながら走っている二人を軽々抜き去っていったが、当の二人は気づいていない
「(後はロックス・・・・ッ!?)」
だがロックスは大地を走破する獣の如くゴールに近づいていく、要するにマジになっていた

結果、その差を縮められず一位はロックス、リュオーは二位となった(他のやつらは・・・・あえて言わないでおく)
息を切らしながら休んでいたリュオーにロックスが近づいてきた
ロックスは息を切らすどころかまだ走り足りなさそうだ
リュオーはこんなやつに勝とうと思っていた自分が阿呆らしく思えた
「久々に楽しかったよ!またやろうな!」
ロックスは笑いながらそう言った
「あぁ・・・今度は負けないぞ?」
負けたが妙に清々しくなったリュオーであった

 

話はまた一気に飛んで閉会式
ファザム学園長が朝礼台の上に立ちお言葉を述べていた頃の体育館裏………

「・・・どうするんだ兄貴、閉会式出なくていいのか?」
「甘いですねぇ、我々はこれでも学園の不良衆の二人ですよ?ここらで何かしらやっておかなければあの御方に・・・」
ヴァサー、アシュ兄弟が何やら画策中・・・・、あの御方とは・・・?
「今回は今までせしめた花火の火薬を丁寧に調合したこの爆花で混乱させましょう」
「何気に現実味を帯びているから怖いな(汗」
「では早速向こうに投げ・・・・あっ」
一瞬固まったヴァサー、アシュは不思議そうにヴァサーを見た
「どうした、兄貴?」
「既に・・・・導火線に火がついてます」
「えっ・・・・!?」

ドッパァァァンッッッ!!!

突然の連続爆発音と共に綺麗な花火が打ち上がり、事情を知らない生徒はフィナーレを飾るものだと思って見ている
「はて、あんなもの用意していたか・・・?」
ファザムは首を傾げて見ていた

後に爆発した辺りに二人は丸焦げとなって発見された・・・・・・

 

あとがき
久々の徹夜作業でテキパキ進んだけど中身はすかすかだ☆(明るく誤魔化し
あ、ちなみに一位を目指そうとしてたのは二人とも脅されてたからです(謎
ところで・・・あの御方って誰?(ぇ