作者：可奈丸

ガンム「・・・今日の分は終わったな、さて帰るか」

ガンム・・・一家の大黒柱で妻と一人娘と共に生活している男

仕事が片付き仕事場から家に帰っていった、玄関の扉を開けると妻の鎖が客間の方を見ていた

鎖「あらあなたお帰りなさい、今日はお客さんが来ているわよ♪」

ガンム「お客さん？」

ふと客間を見てみるとそこには娘のリージュと見知らぬ青年が座っていた

リージュ「あっお父さん、紹介するね、私の彼氏のリュオーよ」

リュオー「どうも、初めまして」

ガンム「おお、これはようこそ」

鎖「あら、気立ての良い子だこと♪」

鎖がリュオーにお茶を差し出す

リュオー「あ、御構い無く」

４人で楽しく談話する
その中でリュオーは明るく、優しく、スタイルもよく、秀才と文句の付けようも無い人だということがわかった
だがガンムには少し寂しさを感じていた、愛する一人娘を取られるような親の気持ちに・・・

リージュがどこからか料理本を手にし、リュオーを話し合った

リージュ「そうだ！ねぇねぇ、今度こんな料理作ろうと思ってるんだけど・・・」

リュオー「へ〜、いいんじゃない？」

ガンム「・・・・・・・・・」

ガンムにはその光景があまり好きになれなかった

その後、ガンムは仕事仲間のバイムと居酒屋「アンリ」で飲みに（ほんとは愚痴を聞かしに）行った

ガンム「・・・というわけなんだよ」

バイム「ほぅ、いいじゃないか、その彼氏律儀で良い奴なんだろ？」

ガンム「それはそうなんだがな・・・」

ふとガンムはリージュとリュオーが一緒に料理本を読みながら楽しく会話していたことを思い出し、口を閉じる
そこに女将のアンリが話しかけてくる

アンリ「リージュもそんな年頃だし、認めてやったらどうなのよ？」

ガンム「しかしだな・・・、！？」

ガンムが見たものとはテレビに映ったリュオーだった
リュオーは他のバックダンサーと共に華麗に踊りながら熱唱していた

リュオー（ＴＶ内）『光の果てまで行きたい〜君と一緒に〜、そうじゃなきゃ僕は〜♪』

ガンム「あいつだ！ウチの娘と付き合っているのは！」

バイム「何だと？へぇ〜あいつかぁ・・・」

アンリ「えぇ！？あれって今評判の超売れっ子アイドルじゃないの！いいなぁ〜」

ガンム「・・・・・・・・」

すっかり泥酔状態で帰宅したガンムは
ふと調理場で料理本を片手に料理作っているリージュが目に入った

リージュ「〜〜〜♪（鼻歌）」

その光景を見たガンムはまたリュオーのことを思い出す

ガンム「（あの若造（リュオー）に作っているのか・・・、それなのにあの若造は・・・！！）」

ガンムは抑えきれない怒りを覚えた
そして急いで自分の仕事場に行き、魔方陣を床に描き謎の呪文を唱え始めた

グオオオ・・・・・・！！！

次の日
正装をしたリュオーがリージュをデートに誘いにガンム家に来た

リュオー「リージュ〜、まだか〜い？」

リージュ「ちょっと待っててよ、あと少しだから」

その時、突然ガンムがリュオーに現れいきなり攻撃を仕掛けた

ガンム「貴様のような奴に娘は渡せん！喰らえ！！」

実は昨晩の行動は自分の科せられた封印を解く為だった
封印が解け、本来の化け物じみた力をリュオーにぶつけていった

リージュ「ちょ、お父さん！？」

ドォォォン！！

ガンムの攻撃がリュオーに直撃した
粉塵が起ちこめたが、爆風によりすぐ消えた
煙が晴れたそこにはボロボロのかっこをしたリュオーが攻撃を耐え切っていた

リュオー「よくも一張羅を・・・あなただけは許さない！！」

さすがのリュオーもこれには堪忍袋の緒が切れ、戦闘体制に入ろうとする

ガンム「ちぃ！もう一発！！」

だが、すかさずガンムが攻撃を放つ
リュオーはなんとか避わし、体勢を立て直そうと庭の方へ移動した
ガンムもその後を追っていった

鎖「何、今の爆発は？何があったのあなた！？」

リュオー「まさかあなたがそんな人だったとはね！」

ガンム「五月蝿い！！貴様のような娘を誑かす様な奴と話す舌は持たん！！」

リュオー「言ったな！光龍牙斬！！！」

ガンム「立ち去れ！蛇王咆牙破！！！」

リージュ「だめーッ！！」

その時
突然リージュが二人の攻撃の間に割り込んできた

ガンム「はっ、リージュ！？」

リュオー「！？やめるんだリージュ！！」

リージュ「お父さん、あれは・・・」

ドッゴォォォォンッ！！！！

ガンム「これは・・・」

鎖「リージュがあなたの為に作ったあなたの好物の煮っ転がしよ」

ガンムは今までのリージュの行動を思い出し、気が付いた
あれはあの若造（リュオー）の為ではなく自分の為だったと・・・

ガンム「くっ・・・私はなんて勘違いを・・・そのせいでリージュは・・・」

鎖「ほら・・・リージュの作った煮っ転がし、食べなきゃ罰が当たるわよ♪」

ガンム「・・・・・・そうだな・・・」

ガンムはリージュの残した煮っ転がしを一口食べた

ガンム「これは・・・・・・バタンッ（倒）」

鎖「えっ、ちょっ、あなた！？」

終

可奈丸「・・・って脚本なんだけど皆でやってもらえない？」

全員「却下！！」

チャンチャン♪

おとがき（あえて誤植）
え〜、もろＴＭＲの魔弾ＰＶモチーフのキャラ当てパラレルワールド！！（これって著作権侵害はしてないよな・・・）
いたたたた石投げないで〜、いずれリュオーの曲の歌詞完成させやす・・・
「魔弾」と聞いて「魔弾の射手」を想像した方はオペラを好んでますね？（関係ねー）