終業式 |
作者:麻機
「もう1学期も終了だよな〜・・・」
「そうですねぇ・・・・・」
様々な者が校舎を出て行く中、特に意味もなく残っていた幻月とイグルスである。
偶然出会った二人が、雑談をしながら校舎の外に出た瞬間だった。
「ん・・!!?」
「? 何かあっ・・・ぶぐぅ!!」
幻月の顔面にスケボー(っぽいもの)が命中。幻月はデジャビュに襲われた気がした。
「・・・・あ、すいません大丈夫ですか・・?」
おろおろと声がしながらスケボー(っぽいもの)が退くと、いつかに見た顔があった。
「あれ・・確か、霞星・・だったっけ?」
「知り合い?」
「一応は・・・」
「あははは・・・・(汗)すいませんちょっとカセット聴いてたもので」
「カセット?何の?」
言うが早いか、幻月は顔を押さえつつもイヤホンの一つを耳にあてた。
「・・・・あ・・・」
「へへ・・実は俺ファンなんですよ・・」
「ファン?幻月・・・・何の曲?」
何となく蚊帳の外のイグルスが聞いてみた。
「・・・雑談放送局・・」
「ええ!?」
しかも運のいい事に、イグルスがゲストに来ていた回であった(笑)
「・・・・ファンなの?」
「はい!でも少しだけ残念な事があって・・・・」
「何?」
「・・・・言って良いんですよね?」
「構わない構わない。内容が内容だったら台本作った奴に文句つける材料になるから(何)」
「はあ・・実は・・・・」
「実は・・・・?」
「その・・俺は聞き取ったんですけど放送中のノイズに「苦しいよお・・・」って入ってて・・」
『・・・・・え?』
「以前会った時に言おうかどうか凄く迷ったんですよね・・・・」
「そ・・・そう・・」
「イグルス先輩が出て以降は何ともなかったし実害はなさそうだったんですが・・・あれ?何で青褪めてるんですか?」
この時、恐らくだが二人はこう思ったに違いない。
「もう彼に関わるのはやめよう」と・・・
おしまい
えーと、湯釜さんゴメンナサイ(ぇ
因みにリンリンズも録音している模様です霞星さん(笑)