−隠された月− 新たなる敵 |
作者:紫苑様
此処の町の空には、隠された月が有る。
ひっそりと誰にも知られることのない月
月世界にされ、知られなかった月・・
隠された月それは、恐るべき秘密を秘めていたのであった――・・
−隠された月−
*新たなる敵*
此処は、龍牙学園。生徒たちの楽しそうな声でいつもにぎわっているところ。
とても平和な世界。
だが、この平和な世界に怪しい影が近づいてきた。
今は、朝の登校時間帯。賑わう時間帯の一つである。
清羅「はぁ〜疲れた・・」
すがすがしい朝のはずなのだが、疲れきっているものが約一名。
それに向かって猛ダッシュしてるものも約一名(え?)
ドダダダダダダダッ!
アンリ「せ〜い〜らっ!!」
ドンッ!!
清羅「ぅわあっ!!って、アンリ・・脅かさないでよ〜!」
アンリ「えへへ〜♪ごめんごめん。それと、清羅どうしたの?顔色悪いよ?」
清羅「昨日ちょっとね;;ま、気にしなくていいよ。」
アンリ「そう?でも何か気になる〜!」
清羅「気にしなくていいから;;<ハッ>」
ビュン!
清羅たち目掛けて何かが飛んで来た。
間一髪でそれを避ける。
飛んで来た物、それはナイフであった。
アンリ「え!?何々何々!!??」
清羅「!!これは・・何者だ!!」
清羅がキッとナイフの飛んで来た方向を睨む。
それに気付いたのか数名の生徒がこちらに来る。
リュオー&リージュ「「清羅!アンリ!!どうした(の)!?」」
爆穿&清蓮「「二人とも!大丈夫か(ですか)!!?」」
ロックス&ルミア「「アンリに清羅!どっか怪我してない!?」」
来てくれたと思っていきなり、質問攻めになった二人;;
清羅「い、いきなりいっぺんに言わないでよ;;とりあえず大丈夫、怪我もしてないよ。」
アンリ「う、うん;;」
リュオー「よかったー・・。それと、そこにいる奴ら・・何者だ!!姿を見せろ!!!」
ガサガサッ・・
突然草むらが揺れ、二人のMSが出てくる。
メルティ「ふふふ・・俺の名は、メルティゼルエル!!」
リガ「そして、弟のリガ・ホーク!!」
爆穿「お前ら・・この学校の者じゃねぇな。」
リガ「ご名答!!でも、毎日来てやってるんだぞ!!」
ロックス「毎日・・?」
メルティ「なっ・・馬鹿っ、言うな!!!」
リガ「だって〜兄貴ぃぃ〜」
メルティ「だっても、何でもあるかっ!!言ってしまったら駄目だろうが!我らの計画が・・・」
リガ「兄貴、後ろ・・」
メルティ「あ゛・・・」
二人の後ろには、ぽっかりと口をあけたまま石になっている龍牙学園の生徒たちであった。
メルティ「こほん・・;;とにかく、校長からの命令だからな。」
リガ「そういうことだ、ボーっとしてる暇はないぜ!」
リュオー達「「「「「「「「!!!?」」」」」」」」
そう言い、リガとメルティはいきなり攻撃を仕掛けてきた。
リュオー「くっ・・!リージュたちは下がってろ!!」
爆穿「な、何なんだこいつらは動きが早ぇ・・!」
ロックス「ガウッ、しかも二人だから余計に・・!」
リージュ「!!!?リュオー後ろ!!!」
リュオー「んなっ・・!!」
リージュ「リュオー!!!」
シュッ!ドガァッ!!
リュオー「ぐふっ・・!」
爆穿「リュオー!!!?うあっ!!!」
ドシュッ!ドサ・・
爆穿「く・・そ・・っ・・」
清蓮「!!爆穿様ぁ――っ!!!!」
ロックス「わっと!<ひゅ・・>ガウッ!?」
ドガァン!!!
ロックス「ぐぁ・・っ・・!!」
ルミア「ロックス・・ッ・・!!」
シュ・・タッ・・
リガ「ふぅー・・たいしたことないな兄貴。俺らの狙いは・・」
メルティ「勿論。こんな奴らではない。さぁて、これからが本番だ・・」
クルッ・・
メルティゼルエルとリガ・ホークの視線がルミアたちの方へと向く。
リージュ「な、何よ・・!」
アンリ「皆をこんなにして・・」
ルミア「一体どういうつもり!?」
清蓮「許せないですわ・・っ・・!」
リガ「・・あんま、そういう風に言われんのって、気分よくないなあ。」
清羅「貴様らが、私達の仲間にこんなことをするからだろう!!」
・・・・・
メルティ「!・・ふん。それは命令だからな。悲劇の一族の生き残り、泉原清羅。」
清羅「!!!?何っ!?・・貴様ら・・っ・・どこでそれを・・っ・・!!」
メルティゼルエルの言葉を聴いた清羅の表情が険しくなる。
アンリ「!!え・・?清羅・・?」
ルミア「悲劇の一族・・って・・?」
リージュ「清羅・・・?」
清蓮「清羅ちゃん・・?」
聴きなれない言葉を聴き、困惑する四人。
清羅「その事は・・ごく一部の者達しか知らないはず・・・一体・・!?」
リガ「おっと。これから先は企業秘密なんでね。行くぜ!!」
清羅「!?皆!!逃げて!!!」
ルミア「何言ってんの!?そんなこと・・!」
清羅「早く行って!そして、先生たちにこのことを知らせて!!」
清蓮「でもその間に・・清羅ちゃんはどうするのです・・!?」
清羅「私は、大丈夫だから早く・・・!!」
リージュ「わかった。行こう、皆!!」
ダダダッ!
リージュたちが校舎の方向へ走り出す。
メルティ「逃がしてどうするつもりだ?援護を呼んだってもう遅いぞ。」
清羅「・・やってみなきゃわからないだろう。」
リガ「ふん。生身の人間が、一体何が出来るってんだ。なあ、兄貴。」
メルティ「くくく・・ああそうだな。」
清羅「随分と甘く見られたものだな。私も。」
コオオオオオオ・・・・
メルティ&リガ「「!!?何だ!!?」
清羅から異様な気配が、来る。
清羅「学校では使いたくなかったんだけど・・仕方ないか・・二刀手裏剣!!」
ザッ!
清羅の手には大降りの手裏剣が、手の甲に一つずつ装備されていた。
シュン
清羅「・・行くぞ・・!」
リガ「!?早い・・!」
メルティ「さっきの奴らとは、まるで技量が違う・・これは面白い!!」
清羅「ふん。余裕を叩いていられるのも今のうちだ!!」
その頃、ルミア達はこの事を知らせるために職員室に向かっていた。
アンリ「急がないと!!」
清蓮「もうすぐ、職員室ですわ!」
ドダダダダッ!
ルミア「はあっ・・着いた・・!」
リージュ「ふうっ・・開けるよ!」
ピシャアン!!
清蓮達が物凄い勢いで職員室のドアを開けたものだから、
中にいた先生達はかなりびっくりした。(中にはコーヒーを吹き出した先生も;;)
ゼロ「!!?こぉら!朝っぱらから職員室のドアを勢いよく・・・」
リージュ達「「「「それどころじゃありません!!!先生!!!!」」」」
ゼロ先生の、叱り声も女子達の勢いでかき消されてしまった。
ファントム「一体、何事だ?」
ガンム&クラウザー「何か会ったのか?」
ブロン「朝っぱらから・・何だ・・?」
他の先生もワイワイ寄ってきた。
ルミア「実は・・」
ルミアが今まで起こったことを単刀直入に説明する。
ファントム「何だって・・!?それは、本当か!?」
ルミア「はい・・。」
ガンム「!!?っ・・急いだほうがいいようだな。リージュ、その場所に案内してくれ。」
リージュ「わかりました!」
リージュ達は、清羅のいる場所へと向かった。
《続く》
あとがき――――
長っ!無駄に長い・・
此処まで、呼んでくれた皆様、本当にありがとうございました。
次回、清羅の過去とは・・?<何じゃそりゃ