―其ノ弐―

脱出に成功した4人はとりあえず仕事上置いてきたユミカの元へと戻った
喫茶店風の所で椅子に腰掛けていたその雰囲気は決して良い物とは言い難かった・・・

ユミカ「・・・で、なんとか逃げ帰ったのはいいけど、契約者とも見限られたってこと・・・」

ブレイザー「まぁ・・・そういうことになるな・・・」

エグザード「なぁ・・・今いくらあるんだっけ・・・?」

ユミカは鞄の中の財布を取り出し、またそこから小銭を数枚手に取り出す
1GAN硬貨が16枚、5GAN硬貨が3枚、合計すると・・・

ユミカ「・・・26GAN・・・」

ブレ&エグ「「・・・・・・・・・・・・・・・」」

重い空気が周辺に纏わり付く・・・

 

ユミカとブレエグの騒がしかった話し合いの他では
J・ジークとプレズバーンが呟くように会話をしていた

プレズバーン「・・・これが貴様の仲間か?」

J・ジーク「いや・・・どちらかと言うと私がお守りをしているようなものだ・・・」

ブレイザー「誰がお守りだとぉぉぉ!!!」
エグザード「誰がお守りだってぇぇ!!!」

ジークとプレズの密やかな話がはっきりと聞こえたかの様に
ブレイザーとエグザードが勢いよく立ち上がる
その顔には明らかに青筋を立てていた

J・ジーク「えぇーい、騒ぐな、煩い・・・」

ブレイザー「J・ジーク・・・てめぇいつまでも保護者面しやがって!」

J・ジーク「事実だろう、元はと言えば・・・貴様らが私を勝手に組ませたんだろう!」

さすがのジークも苛立ちがピークに達したのか、
こちらも青筋を立てながら立ち上がる

ブレイザー「何時までもんなこと言いやがって、なよなよしすぎなんだよてめぇ!!」

J・ジーク「貴様のような甲斐性無しに言われる筋合いは無い!!」

エグザード「ガーガー!!(何を言っているか不明)」

J・ジーク「くっ・・・金輪際、貴様等とは縁を切らせてもらう!」

ブレイザー「勝手にしやがれ、この分からず屋っ!!」

 

ブレイザー「いくぞエグ!」

エグザード「おぅ!」

ユミカ「あっちょっと、ブレイザー!?エグ!?」

ユミカの静止も聞かないまま、そのまま二人はその場を去っていく

プレズバーン「・・・いいのか、それで?」

J・ジーク「ん?あぁ・・・・良いんですよ、これでね・・・」

プレズバーン「・・・・・・・・・・・・」

「(まぁ・・・・・その方が俺にとっても都合が良いんだがな・・・ふっ)」

 

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