―其ノ四:Type.D―

 

『"Aブロック代表"ブレイザーVS"Bブロック代表"プリズナーザク』

アナ「さて・・・一回戦で圧倒的な強さを見せ付けた二人、今回の注目カードです!」

 

ブレイザー「・・・一瞬で決めてやるよ」

プリズナーザク「くくくっ、もっと俺を楽しませてみろ・・・」

審判「レディ・・・ファイッ!

 

ブレイザー「ダァァァーッ!!」

プリズナーザク「きゃははははぁっ!!」

合図と同時に飛び出した二人の攻撃が交錯する
プリズナーの一撃をブレイザーはショットダートではじき返し
ブレイザーの一撃をクロガネで防御する、その繰り返しが高速で行われている
観客には捉え切れないほどの速度だが、その一撃一撃の反動がドーム内を響かせていた

アナ「す、すごい攻撃の嵐!これほどまでの試合を見たことがあるのでしょうか!?」

J・ジーク「(だが奴はまだ本気を出していない・・・非常に危険な状態だ・・・)」

 

プリズナーザク「ひゃはははっ!少しは楽しめそうだなぁ・・・!!」

ブレイザー「それはどうもぉ!!」

バシュウッ!

プリズナーザク「!!」

防御されたパンチの上からショットダートを放った

至近距離で放たれたショットダートはクロガネをはじき、プリズナーに直撃する

プリズナーザク「ぐっ・・・くくくくく・・・」

ブレイザー「何が面白いんだ?俺はさっさと終わらせたいんでね」

プリズナーザク「みんな殺す・・・貴様も・・・みんなみんなぁ!」

突然クロガネに付いている赤い宝石が強く輝きだす

J・ジーク「あれは・・・まさか魔石!?いかんブレイザー!!」

ブレイザー「何、魔石だと!?」

 

 

プリズナーザク「貴様・・・俺と同じ匂いがする・・・おまえも・・・」

ブレイザー「!?・・・五月蝿ぁぁぁぁいっ!!!

プリズナーザク「!!?」

その言葉がブレイザーの何かに触れたのか、怒りをあらわにするブレイザー
その威圧感がプリズナーを押し返した、そして会場の空気を一変させた

ブレイザー「うっらぁぁぁっ!!」

ドファッ

プリズナーザク「がはぁ・・・!?」

大きく吹き飛ばされるプリズナーの体

 

ユミカ「(何だろ・・・ブレイザーが押してるのに・・・とても悲しそう・・・)」

 

プリズナーザク「俺が・・・死ぬだと・・・ありえんありえんありえぇぇぇんっ!!!

プリズナーは狂った様にブレイザーに向かっていく

ガシャンッ!

プリズナーザク「なっ、何ぃ〜!?」

プリズナーの両腕をかぎ爪のように開いたショットダートが捕らえる

ブレイザー「・・・・・・ブリットストライクッ!!

ズバァッッッ!!

プリズナーザク「ぐがぁぁぁぁ!!!

ブリットストライクの一撃がプリズナーの腹部を貫く
プリズナーの断末魔の叫び声がドーム内で木霊した

ズル・・・ッ

バタッ

審判「・・・・・・プリズナーザク、試合続行不可能と見なし、勝者ブレイザー!!」

観客達「うおおおおおっ!!!!

アナ「やりました!一度は劣勢に持ち込まれましたが見事な逆転劇!!ブレイザー選手の勝利です!!」

 

プリズナーザク「何故・・・止め・・・刺さない・・・?」

ブレイザー「俺とおまえは違う、その証拠だ」

プリズナーザク「ぐっ・・・・・・」

ブレイザー「死にたくなけりゃそういうことは止めるんだな」

 

入退場口に戻るブレイザー、そこにエグザードとユミカがが待っていた

エグザード「冷や冷やさせるぜまったく、まっ次からの試合がやりやすくなったけどな」

ブレイザー「ふっ・・・ほざけ・・・」

ユミカ「ちょっとブレイザー、大丈夫なの!?」

ブレイザー「これぐらい・・・あの頃に比べりゃなんでもねぇさ・・・」

ユミカ「(あの・・・頃?)」

ブレイザー「エグ、勝ち上がれるか?」

エグザード「オレ様をなめんなよ!てめぇこそその傷さっさと治しときな」

ブレイザー「言われなくてもわかってるよ・・・」

アナ「さて、会場の白熱した空気は冷めないままCブロック代表エグザード選手とDブロック代表のジン選手の試合が始まろうとしています!」

エグザード「んじゃ、オレ様も行くとしますか・・・」

ユミカ「頑張りなさいよエグザード!」

エグザード「おうよ!」

 

BACK OR NEXT?