―其ノ伍― |
『"Cブロック代表"エグザードVS"Dブロック代表"烈風剣士ジン』
エグザード「ったくあいつ、冷や冷やさせやがって、やっと心置きなくオレ様も本気になれるぜ!」
ジン「おまえにはいい仲間がいるようだな」
エグザード「ふっ、まーな」
少し自慢げに鼻で笑うエグザード
ジン「俺は一人で戦って生き残ってきた・・・俺の相棒はこの飛龍だけだ、こいつに賭けて負ける訳にはいかねぇ!!」
エグザード「おまえみたいな奴と戦えて嬉しいぜ!」
ジン「あぁ・・・俺もだ!」
審判「レディ・・・ファイッ!!」
エグザード&ジン「「たぁぁぁぁぁっ!!」」
カキィィィィィッ!
エグザード「ちぃ・・・くっ!」
ジン「くっ、ぐぅ・・・!」
試合開始の合図と共にリング中央で二人の剣の激しい鍔迫り合いが起きる
互いにある程度相手の力を試し合っているのか、すぐさま後ろに跳び銃を向け合った
カチャンッ!
エグザード「HELL!!」
ジン「バルルス!!」
カチッ!
ズドォォォォォンッッッ!!!
リング上を巻き上がる粉塵、それが少しづつ薄まっていく
その中からジンが飛び出るが、何かがジンを追うように飛び出てきた
バシュゥゥルゥッ!
ジン「ちっ有線式閃光剣か、厄介だな!」
有線式閃光剣ベルディス、光の粒子を剣状にしたものだが
柄と装着部分からワイヤーのような有線で繋がれており、あらゆる間合いに対応した武器である
ジンはその追ってくる光の刃を、持ち前の俊敏さで避けていった
エグザード「くそぉ速くて当たらねぇ、けどな!」
ジンが避ければ避けるほどリング上をベルディスの有線が覆っていく
それを狙ったエグザードの策はジンの逃げ場を狭めていった
エグザード「へっどうだ!てめぇのこれ以上逃げ場はねぇぜ!」
ジン「戦いのセンスはあるな、けど詰めが甘いぜ!ソニックワイバーン!!」
ジンの放ったソニックワイバーンがベルディスの有線を吹き飛ばす
エグザードの策は意図も簡単に崩れてしまった
エグザード「くそぉ、やるなてめぇ!」
ジン「そう簡単に負ける訳にはいかねぇんだよ!」
二人は見事に善戦し、観客を更に盛り上げていった
だが同時に、まだ決着が付かず拮抗状態にあった
アナウンサー「既にこの試合30分が経過しようと・・・おおっとエグザード選手、またもやジン選手の攻撃を受け止めたぁー!
エグザード選手とジン選手、勝利の女神はどちらに微笑むのかーぁ!?」
J・ジーク「この試合、次の一撃で決まるな」
アナウンサー「へっ?」
J・ジーク「長時間の戦闘と精神的疲労、二人の実力が互角という点
そして何より、二人とも思考が最終段階に入っている、次の一撃でどちらかが倒れる!」
エグザード「はぁ・・・はぁ・・・へっ、なかなかやるな!」
ジン「ふぅ・・・そっちもな・・・」
「「だが!」」
エグザード「スネェェェクブレイズ!!!」
ジン「ソニックワイバァァァーン!!!」
ドッガァァァァンッッッ!!!!