―其ノ参―

【喫茶店風の店 テラス(?)】

ブレイザーとエグザードが去り、
この場にはユミカ、J・ジーク、それとプレズバーンの三人が呆然としていた

プレズバーン「・・・そ、それで・・・・どうするつもりだ、これから」

J・ジーク「そうですね・・・、特に当ても無かったので・・・」

腕を組み悩みこむJ・ジーク
彼は(あくまで)保護者としてブレイザー達に付いていたので特に経路も考えていなかった
(当の二人も実際は当ても無く、噂と情報網で聞きつけた賞金首をとっ捕まえてただけだが)

プレズバーン「だったら・・・一応当てがあるんだがおまえらも付いてくるか?」

J・ジーク「あ、はい・・・」

ユミカ「あ、は、はーいっ」

プレズバーンは(自分から聞いておきながら)二人の返答も聞かずまま歩き出す
二人は彼の後を急いで追いかけた

 

三人はとある裏路地を進む
J・ジークはその道には見覚えがあった

J・ジーク「ここは・・・・・」

ユミカ「?どうかしたの?」

プレズバーン「・・・へっ、物事は手っ取り早い方が良いってね!」

プレズバーンがパチン、と指を鳴らす
すると一斉にあの雑魚戦闘員達がぞろぞろと姿を現してきた

J・ジーク「・・・プレズバーン殿、一体・・・!?」

プレズバーン「見りゃ分かるだろ?俺はこいつらのボスに雇われてんだよ
         そして何より俺は・・・てめぇを倒す為ならなんだってやってやるさ!!」

J・ジーク「プレズバーン殿!双覇一閃流の心得第31条『己の欲望の為だけに力を求めるは愚か』をお忘れか!?」

その問いにプレズバーンは鼻で一笑した

プレズバーン「そんなもの・・・人が欲望に生きるは当然のこと!それに俺は双覇一閃流を破門されてんだ、関係ねぇな!!」

J・ジーク「く・・・・ッ」

ユミカ「ちょ、ちょっとジーク・・・!?」

J・ジーク「ユミカ殿は避難してください・・・、彼女はなんら関係無い、開放してもらえませんか・・・?」

プレズバーン「そんな訳にはいかねぇな、下手にあいつらを呼ばれたら厄介だしなぁ」

J・ジーク「あいつら・・・?一体誰のことです?」

プレズバーン「とぼけんな、あのブレイザーとかエグザードとか言うヤンキー野郎共のことだよ!!」

J・ジークは記憶を辿っていった
しかし、その殆どがあの二人の失敗部分だけが頭をよぎっていた

J・ジーク「・・・・すまん、奴らが来るとは到底思えません・・・」

プレズバーン「・・・・ここまで来てふざけてるつもりか、てめぇ・・・」

だがJ・ジークは本気です、と言うような真顔をしていた

プレズバーン「・・・・まぁいいや、てめぇら!あの鎌野郎の相手をしてやりなっ!!!」

戦闘員共「うぉぉぉぉぉ!」

 

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