―其ノ参―

J・ジーク「爆牙、そいつを焼き払え!!」

突如現れたJ・ジークと名乗ったそいつが命じると獅子のような獣、『爆牙』がノイエ・ジールに取り付いたまま口から炎を放った
だがノイエはビクともせず、伸びた両腕で爆牙を引き離した

ノイエ・ジール「グオォォォ!!!」

J・ジーク「ほう・・・なかなかやるな、爆牙!」

爆牙は途端に小さくなり始め、MS族でも跨れるサイズになった
J・ジークは小さくなった爆牙に跨り、ノイエに向かっていった

エグザード「お、おい、いくらなんでもそんなんであいつを倒せるのか!?」

J・ジークを乗せた爆牙はエグザードの忠告も聞かずノイエに近づき、跳び付く
そのままJ・ジークを背中に乗せながらノイエの体を駆け登るという荒業を見せた

J・ジーク「たぁぁぁっ!」

ノイエの天辺まで登りきるとJ・ジークは爆牙の背中からジャンプしナイトゲーベルを構える

J・ジーク「双覇一閃流、烈火・剛・断!!」

ナイトゲベールが炎を纏い振り下ろされる
傷口は炎に焼かれ再生が出来ず、そのままノイエは真っ二つに斬り裂かれた

ノイエ・ジール「グゲェェェ!!!」

断末魔の叫び声を上げながら、ノイエが霧のように消えていく

修道者「馬鹿な!ノイエ・ジールがやられただと!?」

J・ジーク「所詮奴は霊体、我が炎は魂をも焼き尽くす!」

 

ブレイザー「あいつは・・・刻印術師か?」

エグザード「刻印・・・なんだって?」

ブレイザー「刻印術師だ、まさかあの魔術を使える奴がいたとはな・・・」

エグザード「おまえさぁ・・・何でそんなこと知ってんのさ?」

ブレイザー「おまえがこの世界の情報に疎いんだよ」

エグザード「(ムカッ)」

 

修道者「くっ、なら来い重厚機士スコーピオよ!」

修道者の呼びかけに応え、大地が割れ始め裂け目からスコーピオが現れた

J・ジーク「そんな戦争の道具などに負けはしない!」

スコーピオを斬りつけるが、その強固な装甲に弾き返される

修道者「ふははっ、その程度の攻撃じゃあこいつに傷一つ付けられんぞぉ!」

J・ジーク「くっ!」

 

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