―其ノ弐―

【グランジル王国闘技ドーム】

観客達「ウオオオオオオオオ!!!」

アナウンサー(以下アナ)「さて、この観客の熱気に包まれた、ここグランジル王国闘技ドーム、いよいよ待ちに待った武闘殺陣が始まります!
今回集まった参加者は全部で128名!その中で予選を勝ち抜いた8名がこの闘技ドームで熱い闘いを見せてくれるでしょう!!」

ユミカ「わっ、いつものことだけどやっぱりすごい人だかりね〜、ってあれ?J・ジークどこいったんだろ・・・」

アナ「実況担当はこの私、特別コメンテーターとしてあの数少ない刻印術師の一人、J・ジークさんをお呼びしております!」

J・ジーク「ど、どうも・・・(何時の間にか話にうまく乗せられてしまったが・・・どうするものか・・・)」

ユミカ「あぁ〜!いつの間にあんなとこに・・・ちょっと羨ましいなぁ〜」

 

アナ「ここでこの武闘殺陣のルールをお浚いしておきましょう、一対一の個人トーナメント制、1回戦はブロック代表を決める戦いです
武器、武法は一切問わず、一試合時間無制限、勝利条件はリング外への場外【リングアウト】、降伏【ギプアップ】、戦闘不能【ノックアウト】・・・
そして相手選手の死亡【キルド】!なお、死亡者が出ても一切責任は取らないのでその点ご注意を!」

J・ジーク「何だと!?」

ユミカ「そんな・・・前の武闘殺陣なら、前国王だったらそんなルール認めないはず・・・」

アナ「では注目の8人の選ばれし勇者のご登場ですっ!!」

観客達「ウオオオオオオオオ!!!」

 

アナ「まずは一人目、腕利きのバウンティハンター!『瞬殺の闇』ブレイザー選手ぅ〜!!」

ブレイザー「イエーッ!てめぇら覚悟しておけよ!」

観客達「ウオオオオオオオオ!!!」

 

アナ「二人目は参加者で唯一の人間族、接近戦ではナンバーワン!『勝利への亡者』轟蛇選手〜!!」

轟蛇「うぉぉぉ〜!!!」

 

アナ「三人目、なんと国王からの特例で出場するダークホース!『復活の殺人者』プリズナーザク選手〜!!」

プリズナーザク「くくくっ、獲物がいるいる・・・目移りするぜぇ・・・」

 

アナ「四人目は孤高の賞金稼ぎ、その銃の腕前に右に出る者は無し!『無敵のガンマン』プレジデン選手!!」

プレジデン「ふっふっふっ、皆この二丁リボルバーで蜂の巣にしてやる」

 

アナ「五人目の出場者、ブレイザー選手の相方・・・」

エグザード「コラ〜!!誰が相方だぁ〜!!訂正しろ〜!!!

アナ「し、失礼しました、タッグを組む実力者!『閃光の暴君』エグザード選手〜!!」

エグザード「それならまだ良し、うん!」

 

アナ「ろ、六人目は如何なる攻撃も弾き返す、鉄壁の鎧を持つ静かなる男!『シールドマスター』パラジック選手!!」

パラジック「・・・・・・・・・」

 

アナ「七人目〜槍術の名人!どんなものでも貫くその矛先は優勝という名の獲物を貫けるか!?『ドライブスピア』ゼフィ選手!!」

ゼフィ「優勝は俺が頂きだ!!」

 

アナ「そして最後、八人目の出場者はその瞬速の剣技で人気爆発!『黄昏の烈風』ジン選手〜!!」

ジン「・・・俺は勝つ!!」

 

アナ「以上8名の選手が登場したところで、早速一回戦を始めたいと思います!!」

観客達「ウオオオオオオオオ!!!」

 

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・・・OR DARK?